インフルエンザの予防接種について|大阪市此花区の「菊守耳鼻咽喉科」 花粉症ならアレルギー専門医に

菊守耳鼻咽喉科のインフルエンザの予防接種について

インフルエンザの予防接種

6ヶ月〜12歳 2回摂取 2,500円/1回

13歳以上 1回接種 3,000円

※大阪市在住の65歳以上の方は市からの補助があり自己負担額が1,500円です

ご不明な点がございましたら、下記までお問い合わせください。
電話番号:06-6462-8711

交通案内

インフルエンザの特徴

インフルエンザの特徴イメージインフルエンザはA型またはB型インフルエンザウィルスが呼吸器に感染することによって起こる病気です。インフルエンザは伝染力が強く、毎冬のように短期間に集中して百万人単位で大勢の人がかかるために、健康被害のみならず社会活動にも大きな影響を与えます。
一般にインフルエンザは、感染後1~2日の潜伏期の後に38度以上の発熱をもって突然発症し、初期には関節痛、筋肉痛、頭痛、全身倦怠感などの強い全身症状を示すことが特徴です。その後せき、痰などの呼吸器症状が現れて、数日の間寝込まざるを得ない状態が続きますが、通常は1週間以内に回復します。
しかし、インフルエンザは他のかぜにくらべて極めて危険な病気なのです。特に、65歳以上の高齢者、乳幼児、妊婦、さらに年齢を問わず呼吸器系や循環器系に慢性疾患を持つ患者様、糖尿病などの慢性代謝性疾患、慢性腎不全など腎機能異常の患者様、免疫低下状態の患者様などでは、インフルエンザにかかると、入院を必要とする肺炎・気管支炎などの重篤な合併症がもたらされ、更には死亡する危険性が数倍から数百倍にも増加します。

インフルエンザの中で、A型のウィルスはヒトだけでなく、鳥やブタ、馬、鯨など他の動物にも感染します。通常はヒトからヒトへというように同種の間で感染し、ヒトが他の動物のインフルエンザにかかることはほとんどありません。
しかし、インフルエンザウィルスの遺伝子情報が子のウィルスにコピーされる時に、遺伝子情報が変更され性質が変わる(変異する)ことがあります。変異によって、これまでヒトに感染しなかったインフルエンザウィルスがヒトへ感染するようになり、さらに、ヒトからヒトへ感染するウィルスが現れる場合があります。このようにして、ヒトからヒトへ感染する新しいインフルエンザが出現した場合を、「新型インフルエンザ」といいます。

新型インフルエンザでも、ほとんどの方は、季節性インフルエンザと同様に、高熱・咳・咽頭痛・頭痛・倦怠感・下痢などの消化器症状だけで回復しています。しかし、呼吸器疾患・心疾患・腎疾患・糖尿病・免疫機能不全などの基礎疾患を持っている方や妊婦・乳幼児・高齢者の方は重症化することが多いとされています。

インフルエンザの予防

インフルエンザの予防イメージインフルエンザによる健康被害を防ぐにはどうすればよいでしょうか。ウィルス感染そのものを完全に防ぐことが出来ればいいのですが、現在のところ残念ながらそのような方法は存在しません。
せき・くしゃみなどによる飛沫感染が主な感染経路になりますので、人ごみを避ける、寒気を避けて十分な栄養と休息をとって体力を保つ、うがいや手洗い、マスクを着用するなどの一般的な予防方法の効果は高く、是非とも心掛けるべきです。
インフルエンザ予防対策の中心は予防接種ですが、現行のインフルエンザワクチンは、ウィルスに対する感染防御や発症阻止の効果が完全ではありません。従ってワクチンを接種してもインフルエンザにかかる場合があります。
しかしながら、毎年米国で発表されているワクチンの効果によりますと、ワクチン接種によって、65歳未満の健常者についてはインフルエンザの発症を70~90%減らすことができると報告されています。また、65歳以上の一般高齢者では肺炎やインフルエンザによる入院を30~70%減らすことが出来、老人施設の入居者については、インフルエンザの発症を30~40%、肺炎やインフルエンザによる入院50~60%、死亡する危険を80%、それぞれ減少させることが出来るとされています。

このように、インフルエンザワクチンの効果は100%ではありませんが、高齢者を中心として、肺炎などの合併症の発生や入院、死亡といった重篤な健康被害を明らかに減少させる効果が示されています。

ワクチン接種の際の注意

インフルエンザワクチン インフルエンザワクチンにおいては、常に次のシーズンの流行ウィルスを的確に予想し、この流行予測に基づいてワクチンを選択していかねばなりません。最近では、WHOを中心に地球レベルでのウィルス監視活動が行われているため、「予想が外れてワクチンが効かなかった」という事態はほとんど起こっていません。

一般にワクチンによって得られる免疫は時間とともに低下していきます。インフルエンザワクチンによる有効な防御免疫の持続期間は短いので、毎年シーズン前に接種を繰り返す必要があります。大体インフルエンザシーズンの1カ月前くらいである11月頃を中心に接種することが勧められています。

最近の論文では、成人の場合、1回接種だと予防効果が64%、2回接種だと94%とされています。つまり、1回接種でも効果は見込めますが、2回接種することにより十分な抗体が作られる可能性が94%に増えるということです。
13歳未満の子供は、インフルエンザに対する免疫力が少ない可能性が高く、2回受けることが必要です。また、受験生やどうしても仕事を休めない職業の方、喘息など気管支に持病のある方も、やはり2回接種をお勧めしています。

インフルエンザワクチンは接種してから実際に効果を発揮するまでに約2週間かかります。2回接種する場合、2回目は1回目から2~4週間あけて接種します。流行期間が12~3月ですから、11月中旬頃までには接種を終えておくとより効果的でしょう。また、流行してからの接種であっても、発症時の症状が軽くなる場合が多く、接種をお勧めしています。

インフルエンザワクチンの副作用

インフルエンザワクチンの副作用イメージ 現行のインフルエンザワクチンの副作用に関しては、発育鶏卵の品質管理、精製技術の改良やエーテル処理による発熱物質の除去などの技術的な進歩によって大幅に減少しています。しかし、約100万人に1人の割合で重篤な神経系の健康障害が生じ、後遺症を残す例も報告されています。

また、インフルエンザワクチンには微量ながら卵由来の成分が残存していますので、これらによって発赤やじん麻疹などの局所反応やアナフィラキシー・ショックが出現する可能性があります。卵アレルギーの人はワクチン接種を避けるか、注意して接種する必要がありますので、心配な方は事前にご相談ください。

もしインフルエンザにかかってしまったら

不織布(ふしょくふ)製のマスク

自分の身体を守り、他の人にうつさないために

  • 具合が悪ければ早めに受診してください。
  • 安静にして、休養をとってください。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
  • 水分を十分に補給してください。お茶やスープなど飲みたいもので結構です。
  • せき・くしゃみなどの症状のある時は、周りの方へうつさないために、不織布(ふしょくふ)製のマスクを着用してください。
  • 人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場などに行かないようにしてください。
※不織布製マスクとは
不織布とは織っていない布という意味で繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させた布により製造したマスクです。

インフルエンザに対する治療薬としては、抗インフルエンザウィルス薬(「タミフル」「リレンザ」「シンメトレル」等)があります。ただし、その効果はインフルエンザの症状が出はじめてからの時間や病状により異なりますので、医師の判断に従って飲むことが大切です。
抗インフルエンザウィルス薬は、発症・発熱から48時間以内が服用の適切な開始時期とされており、服用すれば発熱期間は通常1~2日間短縮され、ウィルス排泄量も減少します。なお、症状が出てから48時間以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。効果的な使用には用法、用量、服用期間を守ることが重要です。

インフルエンザウィルスに抗生剤は効きませんが、特に高齢者や体の弱っている方は、インフルエンザにかかることにより細菌にも感染しやすくなっています。このため、細菌にも感染することによっておこる肺炎、気管支炎などの合併症に対する治療として、抗生剤等を使用することもあります。

一般的にインフルエンザ発症前と発症してから3~7日間は、ウィルスを排出すると言われています。そのためにウィルスを排出している間、患者様は感染源になります。排泄されるウィルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後もウィルスを排出すると言われておりますので、せきなどの症状が続いている場合には、不織布製マスクをするなど、周囲への配慮が望まれます。
参考までに、学校保健安全法では「解熱した後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。

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医療法人 寛友会 菊守耳鼻咽喉科
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