急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)とは
2017.6.3
急性副鼻腔炎とは
急性副鼻腔炎とは主としてかぜなどの感染をきっかけに細菌やウイルスの感染によって副鼻腔に急性の炎症が生じている状態をいいます。急性副鼻腔炎とは、発症1か月以内に症状が消失するものをいいます。粘り気を帯びた黄色っぽい鼻水(膿性鼻汁)、鼻づまり、喉の方へ流れる鼻水(後鼻漏)、咳といった呼吸器の症状と、全身のだるさ、発熱、頭痛、頬の辺りの痛みや赤みや腫れ、嗅覚障害などといった急性の炎症からくる症状を伴います。
幼少時は特にウイルス感染によるかぜを繰り返しやすく、併せて鼻副鼻腔の炎症を起こすことがあります。RSウイルス、アデノウイルス、ライノウイルスなどのウイルスによるかぜをきっかけに、鼻の粘膜の腫れや鼻水が増え、副鼻腔と鼻腔をつないでいる開口部(自然口)が塞がると、副鼻腔は閉じた空間となり、そこに粘液などの貯留液を生じます。これは、ウイルス性副鼻腔炎とされ、かぜの改善とともに自然に良くなります。このうちわずか0.5%~2%が細菌性副鼻腔炎に移行するとされ、ウイルスによるかぜにかかったのち10日以上経過しても症状が軽快しない場合、また5~7日後に症状が悪化した場合は、細菌性副鼻腔炎としての適切な抗菌剤(抗生剤)による治療が必要になります。
<副鼻腔炎の他の説明>
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