耳垢栓塞が起きるしくみ
2013.5.26
耳の入り口から鼓膜までを外耳道といい、成人では約3.5㎝の長さです。その外側3分の1を軟骨部(なんこつぶ)といい、毛嚢(もうのう)、皮脂腺(ひしせん)や耳垢腺(じこうせん)があります。外耳道の内側3分の2には耳垢腺はありません。したがって耳垢(耳あか)ができるのは外耳道の外側3分の1なのです。
耳垢は誰もがたまります。乾いた耳垢(乾性耳垢)であれば自然に排出されることがありますが、湿った耳垢(湿性耳垢)は外耳道に付着したままになることが多く、次第に固まってしまいます。
耳垢を取ろうとして綿棒で逆に耳の奥に押し込んでしまうこともあります。また耳の孔(あな)を完全にふさぐほどではなかった耳垢が、お風呂や水泳のときに入ってきた水で膨らんで外耳道をふさいでしまうこともあります。
〈耳垢栓塞の他の説明〉