耳垢(耳あか)とは
2013.5.25
皮膚の表面は体のどの場所でも常に代謝が行われていて新しい皮膚が作られています。外耳道(耳のあな)でも同様に新しい皮膚が作られ、皮膚の一番外側の層がはがれてきます。このはがれてきたものを落屑上皮(らくせつじょうひ)といいます。それらに耳垢腺(じこうせん)から出た分泌物や、外耳道の毛、ほこりなどが混じったものが耳垢です。
耳の入り口から鼓膜までを外耳道といい、成人では約3.5㎝の長さです。その外側3分の1を軟骨部(なんこつぶ)といい、毛嚢(もうのう)、皮脂腺(ひしせん)や耳垢腺(じこうせん)があります。したがって耳垢(耳あか)ができるのは外耳道の外側3分の1なのです。
人によって耳垢には湿ったもの(湿性耳垢)と乾いたもの(乾性耳垢)があります。日本人は乾性の人が多いのですが、それらの性質は遺伝子で決まっており、湿性耳垢の方が優性遺伝をします。
乾性耳垢は「硬性耳垢」や「粉耳」、湿性耳垢は「軟性耳垢」や「あめ耳」などとも呼ばれています。
〈耳垢栓塞の他の説明〉