突発性難聴の診断について
2013.5.16
診断については、以下の「難聴について」「難聴以外の症状」の全ての条件を満たすものを確実例、「難聴について」の1と2を満たすものを疑い例とします。
〈難聴について〉
- 突然の難聴が発生すること
- 難聴は感音難聴(音を伝える外耳、鼓膜、中耳には異常がなく、内耳や聴神経に異常があるために起こる難聴)であること
- 難聴の原因が不明であること
〈難聴以外の症状〉
- 耳鳴り:難聴と同時、または前後して生じることがある
- めまい:難聴と同時、または前後して生じることがあるが、めまいの発作を繰り返すことはない
- 耳鳴り、めまい以外に顕著な脳神経症状を伴うことはないこと
突発的な難聴であっても、原因の明らかな場合は突発性難聴ではありません。突発的な高度難聴をおこすことがある疾患には以下のようなものがあります。
- 外傷
- 薬物による難聴
- おたふくかぜ
- 外リンパ瘻
- メニエル病
- 聴神経腫瘍
- 白血病
- 人工透析による難聴
〈突発性難聴の他の説明〉