滲出性中耳炎は治りやすい?
2014.3.21
滲出性中耳炎は生まれて1年で50%、2歳で60%がかかり、そのうち約30~40%が滲出性中耳炎を繰り返し、5~10%が1年以上継続するといわれています。慢性に経過した小児の滲出性中耳炎の自然に治る確率は、3ヶ月で19%、6ヵ月で25%、1~2年で31~33%と報告されています。就学時までには90%、10歳までには99.5%が治ります。
しかし、10歳までは「滲出性中耳炎が治った」「通院終了」と言えないことも多いです。大部分は成長とともに良くなりますが、癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎、鼓膜石灰化・鼓室硬化症などの後遺症を残す場合もあります。大きな症状もなく治療に時間はかかりますが中断しないで根気強く治療を続けていきましょう。なかなか治らない例では10歳以上でも治療を続ける必要があります。長引く場合は治療に数年以上かかることもあります。温かく見守ってあげましょう。
〈滲出性中耳炎の他の説明〉
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- 滲出性中耳炎の起こるしくみ
- 滲出性中耳炎はどんな人がなりやすい?
- 滲出性中耳炎が治りにくい危険因子
- 滲出性中耳炎の症状
- 滲出性中耳炎の治療
- 滲出性中耳炎の治療:薬物療法
- 滲出性中耳炎の治療:鼻処置
- 滲出性中耳炎の治療:耳管通気
- 滲出性中耳炎の治療:鼻すすりの禁止
- 滲出性中耳炎の治療:鼓膜切開
- 滲出性中耳炎の治療:鼓膜換気チューブ留置
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