滲出性中耳炎の症状
2014.3.12
難聴と耳閉感が主症状で、乳幼児の場合は自覚症状を訴えないため、また客観的にとらえる症状も乏しいため、健診で発見されることも多く注意が必要です。少し大きくなると呼び掛けに反応しない、聞き返しが多いことや、テレビに近づいてテレビをみること、テレビのボリュームを上げることなどで気づかれることがあります。年長児では耳の閉塞感(耳閉感:大人がエレベーターに乗った時に感じるのと同じ耳が詰まった感覚)や食べ物などを飲み込むときに耳に何か音がするなど訴えることがあります。生活の中で難聴が疑われる場合は早めに検査を受けましょう。3歳児健診で滲出性中耳炎が見つかる場合も少なくありません。
乳幼児のアデノイド増殖症によるいびきや睡眠時無呼吸がある場合も滲出性中耳炎を一緒に発症している可能性が考えられます。
乳幼児では軽度の難聴でも言語取得や知識の吸収に影響するため、早期に対応を講ずる必要があります。
成人や高齢者では難聴、耳鳴りや耳の中で液体の動く音を自覚したり、耳の閉塞感(耳閉感)、圧迫感を感じますが、特に高齢者では老人性難聴として放置されることも少なくありません。
聴力検査では正常~中程度(55dbまで)の伝音難聴を示します。
〈滲出性中耳炎の他の説明〉
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- 滲出性中耳炎の起こるしくみ
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