滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん) | 大阪市此花区の「菊守耳鼻咽喉科」 花粉症ならアレルギー専門医に

滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)

2014.3.7

滲出性中耳炎とは

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滲出性中耳炎は、現在では中耳の炎症と耳管(じかん:中耳(鼓室)とのどをつなぐ管状の器官)の機能不全が主な原因であると考えられています。鼓膜に穴がなく、中耳(主に鼓室)に滲出液が溜まることで聴力が低下します。片耳であれば日常生活上の支障は少ないのですが、両耳とも滲出性中耳炎であれば聞こえが悪くなり、日常生活にも支障が生じます。

発熱や耳の痛みなどの急性の感染症の症状もほとんど無いため、子どもが自分から耳の症状を訴えることはほとんどありません。特徴としては聞こえが悪くボーッとしている、聞いたことと違った返事が戻ってくる、聞き返しが多いなどの症状があり、「いうことの聞けない子だ」と周りから思われていることがあります。また、たまたま耳鼻咽喉科を受診した時や、就学前後の健康診断時に見つかることもあります。

滲出性中耳炎は乳幼児期から小児期に生じる伝音難聴(でんおんなんちょう:外耳や中耳の障害で起こる音が小さく聞こえる、聞こえにくい状態)の原因として最も多いものです。鼓膜の内側(中耳)に滲出液がたまり鼓膜の振動が悪くなるため、聞こえが悪くなってしまいます。突然聞こえが悪くなる場合は周囲が難聴に気が付きやすいのですが、浸出液は一度に溜まるわけではなく少しずつ溜まっていきますので、本人も周囲の家族も気がつきにくいのです。浸出液の貯留が長期間に及ぶと浸出液も粘り気をもつようになり、難聴もさらに悪化します。

 

〈滲出性中耳炎の他の説明〉

 

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