急性中耳炎はどうして子どもに多い病気なの?
2017.6.6
急性中耳炎は大人と比較すると小児で圧倒的に多い病気です。その原因としては大きく分けると二つのことが考えられます。
まず一つ目の原因としては、鼻と中耳とをつないでいる耳管(じかん)の機能と形態の問題があります。乳幼児の耳管は大人に比べると太くまた角度が水平に近く、その機能が未熟です。そのため、鼻のウイルスや細菌といった病原体が容易に中耳に入ると考えられています。また、習慣的に鼻すすりを行う小児も多く、そのような小児では中耳の中が陰圧になり、鼻の中の病原体を中耳腔に吸い込みやすい状態になり、急性中耳炎を起こしやすくなります。
二つ目の原因としては、全身における免疫的な未熟性が考えられます。そのため乳幼児は様々なウイルスや細菌に感染しやすく、急性中耳炎も生じやすい状態なのです。
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