PM2.5と呼吸器疾患やアレルギー疾患との関連性
2017.6.3
PM2.5と呼吸器疾患やアレルギー疾患との関連性
花粉症などのアレルギー疾患患者数は近年増加傾向にあり、特に都市部において顕著な増加がみられることから、大気汚染物質による複合影響が有意であると考えられています。
事実、PM2.5においても、高濃度のPM2.5の数値と、それが観測された日の小児の喘息発作発症患者数増加や、ピークフロー値の低下といった事例が相関して見受けられています。汚染物質そのものがこうした症状を引き起こすとともに、汚染物質は、気道の抗原反応性を増強し、喘息やアレルギー性鼻炎を悪化させうると考えられますので、日常的にアレルギー疾患のある人、呼吸器疾患のある人、また、子供、妊婦、高齢者といった体力の低い人は、PM2.5を体内に取り入れないよう、十分に注意する必要があると言えます。