耳鳴とは
2015.12.1
耳鳴とは
耳鳴は本人にしか聞こえない自覚的耳鳴と、外部から聞くことが可能な他覚的耳鳴とに分類されます。そのほとんどが現実には音がない自覚的症状のみのことが多いのですが、筋肉のけいれんや血管の拍動などが原因の音がある他覚的耳鳴もあります。自覚的耳鳴の原因はいまだに不明で、心身症とも浅からず関連があると言われていますが、音として脳に伝わる聞こえの経路における神経活動によっておこると考えられています。
健康な人でも、今まで一度も耳鳴を感じたことがないという人はおそらくいないと思います。静かな部屋に入るとシーンという耳鳴がしたり、急激に気圧が変化した場合などには、一過性に耳鳴を感じることがあります。このような耳鳴は放置しておいても心配はないのですが、耳鳴のなかには重大な病気の初発症状であったり、絶え間なく雑音が聞こえていて寝つきが悪くなったり、仕事や日常生活に支障をきたすような場合も少なくありません。また、この耳鳴に伴って頭痛や肩こりといった自律神経症状が生じることも多く、これらの症状はさらに耳鳴を苦痛なものにし、悪循環を招くことになります。このような場合には、耳鼻咽喉科専門医を受診して適切な検査や治療を受ける必要があります。
また、一般に耳鳴は、難聴とともに出現することが多いとされています。多くの場合、耳鳴の大きさと「きこえ」の悪い程度とは一致しますが、時には「きこえ」はあまり悪くないのに耳鳴がとても大きい場合や、その逆の場合もあります。
<耳鳴の他の説明>
