滲出性中耳炎の治療:耳管通気
2014.3.16
〈耳管通気〉
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通気により耳管、鼓室粘膜の正常化、滲出物の排泄や中耳の換気を行います。
- 鼻咽腔(びいんくう)の耳管の開放部から空気を送り込んで、鼓室内の陰圧を正常圧に戻す処置です。耳管カテーテルを用いる方法とポリツェル球を用いる方法とがあります。カテーテル通気は多少の痛みを伴なうため、子どもでは主にポリツェル通気がなされます。 ポロツェル球による通気は、次のように行います。「がっこう」や「ラッパ」などと子どもに言ってもらうと、鼻腔と鼻咽腔が一つの閉鎖腔となります。その瞬間を狙って鼻の穴からポリツェル球で空気を強く送り込むと、鼻腔・鼻咽腔の圧が上昇し、それが耳管を解放させ、鼓室に空気が入るというわけです。医師は通気音を聞くことによって、鼓室に空気が入ったかどうかを確認します。
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