鼻の健康で留意すること:鼻腔の働きと空気の流れについて
2014.3.3
鼻の健康で留意すること:鼻腔の働きと空気の流れについて
通常は鼻から呼吸(鼻呼吸といいます)をしますが、このとき吸う息(吸気)、吐く息(呼気)ともに鼻腔の中を通ります。固有鼻腔といわれ、のどにつながる空間です。鼻は呼吸器官として空気を暖める(加温)、湿り気を与える(加湿)、ほこりを取る(除塵)という重要な働きがあり、空気を適切な状態にして肺に送っています。鼻が詰まると鼻呼吸ができなくなり、口呼吸をするようになります。口呼吸には除塵の作用はありません。また、口を開けていることで口やのどが乾いてしまいます。
また、鼻は嗅覚という感覚器であると同時に共鳴の器官でもあり、構音(音声に様々な変化を与えて、それぞれの言語音にする「発音の操作」)に重要な働きがあります。そのため鼻が詰まると鼻声になります。
耳管は鼻の奥と中耳(鼓室)をつなぐ管です。強く鼻をかむと圧力がかかり耳管を通じて、鼻の病原体が中耳に入り、中耳炎の原因となります。
<鼻の健康で留意することの他の説明>
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