子どもの鼻血の原因
2014.4.28
子どもの鼻血の原因
子どもの鼻血の原因は、大部分が鼻いじりによるもので、その95%以上が鼻の穴の左右のしきり(鼻中隔:びちゅうかく)からの出血です。この場所はキーゼルバッハといって、鼻の入り口から1㎝の鼻中隔の前方下に位置します。このキーゼルバッハという場所は粘膜のすぐ下を血管が網目状に集まっている血流が豊富な場所で、子どもが指を入れて鼻をいじるとちょうど指先が当たる位置のため出血しやすいのです。子どもの鼻粘膜は薄いので直接指を入れなくても手で鼻をこするだけで出血したりします。出血を繰り返さないために鼻いじりを控えさせるようにしましょう。
小児の鼻出血の場合、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、急性鼻炎といった病気が原因であることが多いです。これは鼻づまりや鼻水、鼻の痒みなどの不快感から、鼻をいじる、鼻をこするといった行為を多く繰り返すためです。一度出血しキーゼルバッハ部位に痂皮(かさぶた)が形成されると、鼻づまりや違和感が強くなるためさらに鼻をいじり、結果として鼻血を繰り返すという悪循環になります。
鼻出血の根本的な止血には、原因疾患の治療が必須ですが、保護者もその原因疾患に気づいていないことが多くあります。鼻をいじる・こするといった行為が多いようであれば一度耳鼻咽喉科医の診察を受けることをお勧めします。
<子どもの鼻血の他の説明>