小児の急性扁桃炎
2014.1.7
小児の急性扁桃炎
小児の急性扁桃炎は飛沫感染(ひまつかんせん:せきやくしゃみなどによって飛び散る飛沫に含まれる病原体が口や鼻などの粘膜に直接触れて感染すること)が多く、病原体が咽頭粘膜や扁桃に付着すると咽頭炎・扁桃炎を起こします。
小児の急性扁桃炎の中で、ウイルスによるものは40~70%程度といわれています。ウイルスの種類はアデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルス、インフルエンザウイルスなどです。
いわゆるプール熱は咽頭結膜炎(いんとうけつまくえん:高熱と咽頭炎、結膜炎を起こす感染症)といい、アデノウイルスの感染です。このウイルスは感染力が強く、口、鼻、咽頭、目の結膜から体内に入ります。
細菌感染ではA群β溶血性連鎖球菌が最も多く、小児では15~30%といわれています。これらは学校や保育園などの生活で感染します。家庭でも兄弟姉妹、親子間で感染しますが、大人はたいていの場合、症状が軽く済みます。
<急性扁桃炎の他の説明>