手足口病の診断
2013.12.8
手足口病の診断
夏に乳幼児の手足と口腔(口)粘膜に発疹が出れば診断は簡単です。しかし原因ウイルスは数種類あるので一度のシーズンに繰り返し感染することもあります。
また、初めに体に発疹が出た場合、水痘との区別が必要になります。その際、毛のある部分に発疹がないこと、同じ場所に丘疹(発疹が皮膚面から隆起した状態)、水疱(みずぶくれ)、膿疱(膿のたまったもの)が混在しないこと、かさぶたになっても水痘(水疱瘡:みずぼうそう)ほど跡にならないことで区別できます。また手足口病では膿疱は出来ません。
口腔(口)の粘膜発疹と高熱を伴った場合は、単純ヘルペス感染症やヘルパンギーナとの区別が問題になります。単純ヘルペス感染症では歯肉が赤く腫れることや家族が単純ヘルペスに罹ったことがあるかが区別の参考になります。ヘルパンギーナでは軟口蓋(なんこうがい:口腔の上奥の部分で、前方の硬口蓋に続く軟らかい部分)を中心に粘膜に発疹が出来ることが区別に役立ちます。
<手足口病の他の説明>