慢性副鼻腔炎の治療方法
2017.6.4
慢性副鼻腔炎の治療方法について
治療方法については、小児の慢性副鼻腔炎は自然に治ることが多いので、原則として薬による治療を行います。
鼻をうまくかむことができない小児では鼻水の吸引が重要であり、他の治療効果を高めるにも有効です。
また、抗菌薬などを含む鼻ネブライザー(副鼻腔の腫れている粘膜に直接霧状の薬がかかるよう吸入する治療)を行います。このネブライザー治療の効果を高めるには鼻水を吸引することが欠かせません。
薬物による治療の代表であるマクロライド少量長期療法は、マクロライド系抗生物質の菌を殺す作用ではなく、粘液の分泌を抑制する効果や炎症を抑える効果を期待して通常飲む量の半分の量を2~3ヶ月間続けて服用する治療法です。
小児の慢性副鼻腔炎では手術適応は多くはなく、上顎洞後鼻孔鼻茸や重症例などに限られます。内視鏡下鼻内手術も篩骨洞の発育を考慮すると10歳以降に行なう方がよいとされています。
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