真珠腫性中耳炎の症状・臨床所見 | 大阪市此花区の「菊守耳鼻咽喉科」 花粉症ならアレルギー専門医に

真珠腫性中耳炎の症状・臨床所見

2013.7.1
~日耳鼻宮城県地方部会より~

~日耳鼻宮城県地方部会より~

耳鏡による所見では鼓膜の陥凹と悪臭のある膿性耳漏を認めます。ときに感染が強いときは耳茸(みみたけ:ポリープ)を認め、耳の痛みや頭痛を伴います。

聴力検査では、真珠腫の進展の具合や耳小骨の破壊の程度で異なりますが、難聴を認めます。

進展の程度で顔面神経麻痺、めまいが起こります。外側半規管(はんきかん)に進展してそこを壊した場合には瘻孔症状(ろうこうしょうじょう:耳の入り口を指で圧迫したり離したりするとめまいがおきる)を示すこともあります。また頭蓋内に進展すると髄膜炎が起こることもあります。

先天性真珠腫では真珠腫により耳小骨や内耳、顔面神経の損傷がないと無症状で経過するため早期に診断されることは少なく、3歳児検診などで偶然診断されることも少なくありません。一方、後天性真珠腫である真珠腫性中耳炎は比較的早期から耳小骨破壊のための難聴が生じ、また耳漏(みみだれ)も早期から生じるため、内耳症状や顔面神経麻痺が生じる前に多くは診断されます。進展例では半規管瘻孔(はんきかんろうこう)による症状で発症する場合もあります。耳の孔(あな)に指を入れるとめまいを感じるなど瘻孔症状があれば診断は容易です。

 

〈真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)の他の説明〉

 

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