メニエール病の治療
2013.6.11
メニエール病の特効薬、特に内リンパ水腫の発症そのものをおさえるような薬はありません。したがって、もっぱらメニエール病を引き起こす原因と考えられる諸因子を矯正すること、およびその症状を軽減させるための治療が行われます。
メニエール病の治療は薬による治療が主で発作の起こっている急性期と発作が治まっている間の間欠期(かんけつき)の治療に分けられます。
発作の急性期
〈めまいに〉
めまいが高度な場合は補液、吐き気や嘔吐には吐き気止め、不安が強い場合は鎮静剤を用います。
〈難聴を合併している場合〉
副腎皮質ステロイドや浸透圧利尿薬を用います。
発作が治まっている期間(間欠器:かんけつき)
〈発作予防のための薬物療法〉
利尿薬、内耳循環改善薬、ビタミンB12製剤、抗不安薬などを用います。
〈発作予防のための保存的療法〉
ストレス軽減、過労防止、禁煙・飲酒の制限、適度な運動等を心がけます。