メニエール病の症状的特徴
2013.6.7
めまい
はじめは激しい回転性のめまいがおこり、それが去ったのちは、頭や体を動かしたときの短時間のめまい、頭をある位置に動かしたり、一定の方向を振り向いたりするときにおこるめまいになります。それに続いてなんとなしの不安状態や頭重感のある状態を経て全開に至ります。
耳鳴り
めまいの発作の前におこること、同時におこること、発作後に気づくこともあります。その音質は低音、高音、さまざまで、これら2~3種の耳鳴りが同時に存在することもあります。耳鳴りは発作のときに大きくなったり、耳鳴りの音色が変化したりすることが多いようです。
聴覚障害
おこり方はさまざまです。最初の発作が治まってはじめて難聴に気づくことが少なくないのですが、それは、発作時は激しいめまいの方に気をとられていることが原因でしょう。難聴の性質は他の病気とは多少違い、大きな音にはむしろ過敏で、また同じ音も患者さんの耳には異なった金属性の響きに聞こえることがあります。
頭痛
難聴や耳鳴りのある側の耳周囲の重苦しい感じやしびれた感じ、後頭部の頭重感を訴える患者さんが多くみられます。この症状もめまい発作と経過を共にしますが、めまいが消えた後もしばらく後に残る傾向が強くみられます。